レスラーノート

アンヘル・ブランコ

ANGEL BLANCO
本名:ホセ・バルガス・サンチェス
1936年8月2日
メキシコ・ハリスコ州アトヤック出身
174〜182cm 98kg

通称
白い天使
タイトル歴
NWA世界ライトヘビー
アメリカスタッグ
ナショナル・クルーザー
得意技
ティラブソン(ルチャにおける関節技の総称)

「白い天使」と呼ばれた覆面レスラー。58年にディアブロ・ベラスコのコーチを受けてデビュー。デビュー当時のリングネームはエル・ランチェロ・バルガス。素顔でのデビューだった。その後、黒覆面のガト・ネグロに変身。イラプアトでのホセ・ゴメス戦に敗れてマスクを剥がされたが、黒覆面のクルス・ネグロに再変身。ブラック・ゴールドマンとロス・エルマノス・ディアブロを結成した。その後、トレオンのプロモーターのゴンサロ・ゴンサレスのアイデアで、62年から白覆面のアンヘル・ブランコに変身。白い天使の羽をあしらった純白のマスクをかぶった。エル・エンフェルメロと組んでルードで活躍。66年10月からドクトル・ワグナーと組んでタッグで活躍。67年9月、アンヘル・エクステルミナドールとのマスカラ戦に勝利。68年5月12日、トレオンでレイ・メンドーサを破りNWA世界ライトヘビー級王座を獲得。同タイトルにおいて史上初の覆面チャンピオンになった。69年からエル・ソリタリオと組んでタッグで活躍。72年12月8日にアレナ・メヒコでエル・ソリタリオとマスカラ・コントラ・マスカラ(覆面剥ぎマッチ)を行う。1本目は19分4秒にグランド卍固めでソリタリオが勝利。2本目は3分52秒に変形波乗り固めでブランコが勝利。3本目は8分8秒にラクダ固めでソリタリオが勝利。ブランコはマスクを脱ぎ、以後、素顔でのファイトとなった。76年5月、UWAに移籍。77年8月、ルー・テーズのUWA世界ヘビー級王座に挑戦し、敗れた。その後、EMLLに復帰したが、4ヶ月ほどしてUWAに移籍。79年12月にメキシコ・シティで藤波のWWWFジュニア王座に挑戦。3本勝負で1対1となった3本目、藤波のジャーマン・スープレックスを押しつぶし、両者3カウントの引き分けという結果だった。80年2月に新日本プロレスに初来日。同じ白覆面のドクトル・ワグナーとのコンビはロス・ブランカスとよばれ、メキシコでは無敵を誇り、ロスでも74年8月30日にアメリカスタッグ王座を獲得した。83年6月、新団体のスペル・リブレスに移籍。16人参加のトーナメントに優勝し、初代ナショナル・クルーザー級王座になる。86年4月27日、交通事故で死去。モンテレイに移動中、車がパンクして横転し、路肩の木に激突。運転していたのはワグナー。助手席にアンヘル、後部座席にソラール、フングラ・ネグラ、マノ・ネグラが乗っていた。アンヘルは即死。ドクトル・ワグナーは両足複雑骨折のため再起不能で引退し、ソラール、マノ・ネグラ、フングラ・ネグラも重傷を負った大事故だった。