アンジェロ・モスカ

通称「キングコング」。大学卒業後、５８年にＣＦＬ（カナディアン・フットボール・リーグ）のハミルトン・タイガーキャッツに入団。６９年にジン・キニスキーにアドバイスをもらいプロレス入りを決意。最初の２、３年はフットボールのオフシーズンにレスラーとして試合をしていた。カナダのバンクーバーを始め、ジョージア、ニューヨーク、トロントを転戦。６９年４月にカナダ・カルガリーでアーチー・ゴルディ（モンゴリアン・ストンパー）を破り北米ヘビー級王座を獲得した。７１年４月に日本プロレスに初来日。７３年２月に国際プロレスにも登場。７６年４月と８月にノースカロライナ州でミッドアトランティックＴＶ王座を獲得。７８年６月、ＮＷＡジョージア・ヘビー級王座を獲得。８０年１月に全日本プロレスに登場。１月３日にブルーザー・ブロディと組んで馬場、鶴田組のインタータッグ王座に挑戦。お互い「コング」と呼ばれるだけあって、パワーファイトで馬場組を圧倒。１本目は７分４０秒、モスカが鶴田に勝利。２本目は４分４７秒、鶴田がフライング・ボディシザースでモスカに勝利。３本目は４分４７秒、両者リングアウトの引き分けという結果だった。その後、トロントで息子のアンジェロ・モスカ・ジュニアと共に活躍。トロントではＮＷＡカナディアン・ヘビー級王座を８０年７月から８４年１月の間に４回獲得している。８４年５月にフロリダ州タンパでマイク・ロトンドを破り南部ヘビー級王座を獲得。同王座は８月にジム・ナイドハートによって奪われた。８４年８月にＷＷＦに息子と共に進出。テレビ番組のコメンテーターとして活躍した。８５年１月にＷＷＦを離脱。その後、８７年までオンタリオでプロモーターとして活躍した。